メタルマクベス@劇団☆新感線
“流石にメタルな写真なんかねぇよ”
本日は劇団☆新感線の舞台(厳密にはSINKANSEN☆RS)「メタルマクベス」を、青山劇場で観て来ました。オケピの上の前から3列目花道(?)横。素晴らしい座席でした感謝。舞台の振動が直に伝わって来て、役者さんが目の前で、いやはや〜迫力ですわ。
カーテンコールの最後に内野さんが挨拶して下さったのも、とても嬉しかった。
以下、ネタばれありです、ご注意ください。(加筆しました)
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劇団☆新感線らしいベタなお笑いネタ、歌、踊り、殺陣(は、ちょっと弱かったけれど)、ストーリー、音楽、衣装、スピード感、小ネタ、それぞれが高レベル。新感線らしい舞台でありつつ、古典ネタという新方向へのシフトが明確で、エンターテイメントとしての完成度が非常に高いと思います。4時間弱があっという間に感じるほど、夢中になって観てしまいました。
まず、クドカンの脚色が素晴らしい。シェイクスピアをどれほど変えてしまったのかと思ったら決め台詞なんかはそのまんま使っているし、内容もマクベスそのもの。やっぱりシェイクスピアの科白ってカッコいいので、ものすごく決まる。それを知ってて、きっちり作っているのが凄い。
でもこの話って、結局ランダムスター夫妻の夫婦愛の物語な気もするんですよねぇ。ラブ。
そして、役者さんたち、皆歌うまいし、体動くし素晴らしい。
内野聖陽さん、ヒゲ面がセクシー(一瞬だったけど)。男の弱さとかの見せ方が、本当に上手い。情けなさを愛おしいと思わせるのって、色気だよなぁ。夫婦二人のバカップルもすごく好き、うちもバカップルだから。(笑)2回目のキャラメルのシーンが泣ける。
松たか子さん、今まであんまり好きじゃなかったけど、実物観ると変わる。上手いなぁ。ただすごく固い役者さんだなぁとも思う。良し悪しの問題ではなく。狂気の場面は大竹しのぶに通じる「女優!」ってニオイが強過ぎる。でも、本当に歌も上手いし、華奢で可愛らしくて凛としててステキ。
森山未來くんの魅力も今まで全然分からなかったけど、実物観ると(以下同)。キレの良い動きは、劇団☆新感線の殺陣に十分対等にやっていけそう。タップダンスは、お見事。本気で拍手。
橋本じゅんさん、吉原の時より動きが多くて関八州荒武者隊を彷彿させる。港カヲルはやっぱり尻見せるのね。北村さんグレコ、超絶カッコいい。家族を愛する男が熱いというのは、カッコいい事なのだ。粟根さん眼鏡復活、長髪が三国志キャラみたいに見えた。高田さん、出番少ないのに美味しいとこ持って行くなぁ。相変わらずいい乳です、見惚れます。(笑)右近さん、おばちゃんはまり過ぎ。(笑)踊るメイドさんは萌えでしょうか、でもメイクが古くて怖いのがまた笑える。凝ってるなぁ。
そして何より音楽。シャウト、ギター、音の洪水、腹に響く。ヘヴィメタなんて興味ないのですが、それでも引き込まれますよ。今回は音響も良かったので、安心して聞けました。(笑)CD買ったけど、あの身体全体で聴く舞台の迫力が置き換えられてしまいそうで、しばらく封印かも?(とか言いつつヘヴィーローテーションで聴いてそう)
とてもとても面白い舞台でした。大満足。
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