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ここんとこの読書

“夜の止まり木”
B818

ここんとこの読書

先日、ひらたさんとの話に出てきた恩田陸の本を引っ張り出して再読。「三月は深き紅の淵を」、久しぶりに読んだらやっぱり面白い。私は1話目の本探しの話が1番好きだ。ミステリーのようで騙された様で、でも読書という行為を考えるには最適な話ではないかと思う。
ふと、新刊のタイトルが「黒と茶の幻想」だったことを思い出し、早速買いに走る。1章ごとに日付が変わり一人称が変わる4部構成の絡みが見事。それぞれの章を独立した話としても読めるし、全てが共鳴しあう大きな流れで旅を楽しむのも良い。謎解きが昔の作品と違って思わせぶりじゃなくて読みやすい。
「三月は深き紅の淵を」「麦の海に沈む果実」と絡めて読むと面白い、恩田陸ワールドの一環か。

北森鴻の「桜宵」読了。どうしたって無茶なトリックと上手いなぁと思うものとが両極端に思う。玉石混合とは将にこれかな。最初の話は無理があり過ぎ。最後の話は、割りに好き。このシリーズの難点はキィパーソンであるビアバーの店主が淡々としすぎていることではないかと思う。

夢枕獏「陰陽師 龍笛の巻」、ちょっと博雅が漫画の博雅に似てきて面白い。日常の中に特別ではなく陰陽を必要とする平安時代の空気の感じが好き。こっちの芦屋道満は、憎めなくて困る。

服部まゆみ「一八八八 切り裂きジャック」、のーとみさん推奨の一冊。こんなにのめり込んで読んだ本は久しぶり。ページを繰る手がもどかしいなんて思い、久しぶりにした。緻密な話ではないし、突っ込みどころもいっぱいあるし、割に冗長な部分もあるのに、心を掴んで離さない物語。解決も「それでいいの?」って感じなのに、何故か不満が残らない。なんとも妙で魅力のある話だった。ラストの、じじぃ二人がヘチマで殴りあってるのがものすごく好き。
この闇と光」も、うまいよ〜。そうきたか!って唸る。第一章で状況と小道具の不一致をちゃんと見せてるのも、うまい。
でも、この人の書く話って、ゲイっぽい雰囲気がどの話にもまとわりついているような気がする。イヤとか言う訳ではないけど。

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