ここんとこの読書
“渦巻”
小野不由美「月の影 影の海』(講談社文庫 上下巻)巷で人気の十二国記。独特の世界観の設定がきっちりしていて上手いなぁと思う。中学生の頃に読んでいたら、夢中だったと思う。
恩田陸「月の裏側」ホラーっぽいのに淡々として、あまり怖さを感じない。むしろ、登場人物が妙に冷めていることの方が、気持ち悪く感じる。それが狙い!?
石田衣良「4teen」今更の初読。出てくる子達がぴちぴちと跳ね回って、勢い良くてどんどんつり込まれてしまう。自転車で疾走感とか、川のぬるい風とか、暑い日のアスファルトとか、高級マンションのエントランスの冷えた空気とか、いろんな色や匂いが立ち上がってくるのが気持ち良い。
京極夏彦「鉄鼠の檻」実に10年ぶりの再読。内容ほぼ完璧に忘れていた。(苦笑)坊主ネームが出てき過ぎて、登場人物がごっちゃになる。京極堂も弱気っぽいし。10年で感想変わっているのかな?そっちの方が気になる。しかし、分冊していない文庫なので通勤読書が筋トレ。辛い。
都筑道夫「探偵もどき」ちょっと設定が…で、ついていけない話もいくつか。元ネタを知らないのもあったり。『金田一もどき』が一番無理なく、落ちもきれいでしっかり楽しめた。
隆慶一郎の「捨て童子 松平忠輝」(全3冊 講談社文庫)隆慶一郎は本当に面白いけれど、野の風の様な青年を大名に収める窮屈さを感じる。史実に基づきながら、奇抜な設定を気持ちよく広げてくれるのは、とても楽しいのだけれど。もっと長生きして欲しかった。
貫井徳郎「失踪症候群」、物語の核になる部分の発想がとても面白い。ただ、それが事件と直接的な関わりが少ないのがちょっと不満。贅沢もの?
後、漫画おかざき真里「サプリ」4巻。サプリは名台詞多いんだけど、今回も泣ける。コタツの戦いとか杭に摑まるの図とか。サハラみたいな人、好き。眼鏡好きだもの。こんな良い話なのにあのドラマ、嗚呼。(号泣)
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Comments
おこんにちは。
十二国記。全巻読みましたよん。大人でもはまるから、中高生の時なら、どっぷりだったと思います。
どのお話しも単独で読めるんだけど、リンクしていて、その世界観と言うか設定のしっかりさに感心しますです。新刊出てないのが残念・・・。続きが気になるお話しがいっぱいなのに・・・。
Posted by: 橘さん | 2006.07.20 01:10 PM
おばんです。
十二国記、私はあんまりハマりませんでした。
ん〜、なんででしょうかねぇ。相性?(笑)
Posted by: 恵 | 2006.07.21 11:30 PM