« 浅草むぎとろの麦とろご飯@東京都 台東区 | Main | クリスピー・クリーム・ドーナツ »

『朧の森に棲む鬼』雑考(ネタバレあり)

“霧の森”
B976

劇団☆新感線の『朧の森に棲む鬼』、反芻して色々考えています。
以下、ネタバレありの雑考です。未見の方ご注意下さい。
個人的備忘録でもあるので、その点ご留意下さい。
 
   
**************************************
 

■メタルマクベスとの相似点
 ・戦場からの帰りの森の中で、親友と一緒に居る所、3人の妖しに会い予言とモノを貰う
 ・主君殺し
 ・バカップル
 ・親友殺し
 ・生死に関する運命を妖しの予言(契約)に縛られる
 ・かつての部下に攻められ、破滅

主君殺しと親友殺しはシェイクスピア繋がり、バカップルは劇団☆新感線ネタ繋がり。
大きな違いは、良心の呵責の有無。夫人の有無。
地位への執着もマクベスのが濃い気がする。
 
■ライの目的
ライは自分の才覚で王になりたかったはずが、最後は森を破壊する事に執着する。
彼が様々な物を利用し、捨て、手に入れたかったはずの王位への執着が舞台上で見え難いのが、私的に?な1つの点。
 
■ライの最後
推察1:死亡
 ・シュテン殺害(血人形の呪いを認識した上での凶行)、キンタを殺せなかった(悪党が情に流されたら終わり)、ツナに自分の剣で刺された(自分の舌で自分を刺した)、などにより、自分自身に殺された認定→死亡
 ・落ち武者狩り=過去の自分。過去の自分の分身に殺される。自分自身に殺された認定→死亡
 
推察2:ゾンビ化
 ・ツナに刺され死亡→命を落としてはいるが、自殺認定でないので死ねない(キンタの「兄貴が途中から生きてるのか死んでるのか分からない」発言)。滝の中で矢が突き刺さって骸骨になったまま、ゾンビのように生存。=朧の森の鬼(救いなさ過ぎ)
 
推察3:契約完了
・契約の時点で朧達が欲したのは「生き血だよ、あんたの」(オボロツ)であるから、自殺云々吹っ飛ばして、あの血がブシューって時点で契約完了。ライは朧達の物になって、あの髑髏の山の一角に埋もれてしまった。(これも悲惨だ)
 
※ライの最後の科白は、推察1だとただの格好付けの辞世の句みたいだが、推察2だと朧の森乗っ取り実行宣言になるなぁと、推察3だと負け惜しみか。(笑)まぁ、ただの考え過ぎだが。
あのラストの科白「俺のペテンで染めてやる」は見栄としては非常に格好良いが、イマイチ意味が通り難い。私的に?だったもう1つの点。
戯曲読めば答えは出るのかもしれないが、戯曲読まなきゃ分からないのもどうかと、、、私の頭が悪いのか。
 
■実際ライって賢いのかね
どうも、成り上り過程の嘘が行き当たりばったりで、分かり易いもの、無理のあるものが多い気がする。
きちんと自分の手で人を殺して、きちんと憎まれてるし。
自分から直ぐ王になりたがってるし(リチャード3世なら、世論を待つ(ツナの言ったやつ))。
割と単純な悪党(良心ゼロ)っぽいので、甘く見えるのか。キンタもきっちり殺すくらいの非情っぷりが欲しい。
って、キンタ好きなクセに何を言う<私
 
■サントラ
思ったより、リピートして聴いている。やっぱり買っといて良かった。

|

« 浅草むぎとろの麦とろご飯@東京都 台東区 | Main | クリスピー・クリーム・ドーナツ »

演劇など」カテゴリの記事

Comments

朧の森、カウンダウン、8、13日と3回見ました。
あと21日で東京my楽です。

カウントダウンの時はテンポがまだいまいちだったのか
1幕は状況説明っぽくて、すごく長く感じました。
2幕の怒涛の流れがちょうどよく思えた位でした。
次からは観るたびにぐいぐい引き込まれ
1幕を長いと思わなくなりました。
逆に恵さん同様2幕があっと言う間となりました。
席のせいもあるかもしれません。
大晦日は3階席、8日は2階最前列、13日は1階席と
だんだん席が出世していってますから(笑)
複数回見ると見落としていた部分に気がつき
また楽しめます。
最初の3人の鬼は秋山(ツナ)さん、高田(シキブ)さん、真木(シュテン)さんだったと
3回目に気がつきました。遅すぎでしょうか。。。

パンフで井上さん書いてましたね。
演出上オープニングの3人の鬼はメタルマクベスとかぶると
はっきり認めておられました。


キンタ大好きです。光ってますよね。

染ちゃん、悪業をしかける時の顔、ぞくぞくするほど色っぽいです。
シキブをたらしこむときの表情はたまりませんわ。

大王、田山さん、「これ、飲むから」の台詞が泣かせます。

オクマのマダレの名前を間違えるシーンは日替わりで違うようです。今まで観たのは「タダレ」「アダモ」「オクレ」でした。

ラジオの場面で、逆木さんと村木さんが前のシュテンの仲間のシーンからタダレの仲間になっての登場のとき、チョット、チョットチョットとやりながら飛び出してきたり(実は逆木さんと村木さんの区別がつきません)、吉田メタルさんは上手の上方でSMplayなさっていたりと、そんな細かい見方で楽しんでいます。

書きたいことはまだまだありますが、長くなったのでこの辺にしておきます。

Posted by: 蝦餃(はーがう) | 2007.01.19 at 10:47 AM

3回も観に行かれたのですね、すごいですね〜。

実は、パンフは役者さんの所以外はあまり読んでいません。
作り手側の思惑なんて、私にはどうでも良い事なのです。(傲慢ですが)
自分の目と耳で舞台を観て感じたものだけを楽しむ、そう言う見方しか出来ないものですから。

オボロの一人が高田さんなのは歌の声で分かったので、後は推測で。(笑)
メタルさんのSM、私も気付きましたよ〜。手首縛ってて、わ〜〜〜っ大人演出!!って。(笑)

Posted by: | 2007.01.19 at 11:37 PM

Post a comment



(Not displayed with comment.)




« 浅草むぎとろの麦とろご飯@東京都 台東区 | Main | クリスピー・クリーム・ドーナツ »