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イメージでものを語るということ

“紅蜜”
B965

一年前、私は「焙煎が浅い、青い茶は苦手だ」と何か飲む度に言い続けて来た。
しかし、今、ハタと考える。果たして私が嫌っていたのは、本当に『焙煎が浅い』と言う理由で、生臭さに通じる『青い』と感じる成分を残してしまったお茶だったのだろうか。

勿論、答えは「否」である。というか、「そうかもしれないけど、そうじゃない可能性の方が高い」のである。
私が嫌う成分が含まれるのは、殺青不足の為かもしれない。空調の影響を受けた為かもしれない。原材料である茶葉の個体特性だったのかもしれない。
何処の何方がどんな製法で作ったか分からない茶葉の事が、知識も経験もなく、分析もせず、ただ飲んだだけの私に判る訳もない。

あくまでも「焙煎の浅い青い茶」というのはイメージでしかない。
厳密に言うならば「軽焙煎と銘打って売られているお茶に共通して私が感じる事が多い、古くなって萎びてしまった菜っ葉をかじった時のような生臭さを感じるお茶」なのであり、誠実に語るならば単に「生臭さを感じるお茶」なのである。
「焙煎の浅い」をつけることによって、己の経験則の付加と経験値のアピールを無意識に行っているのが、いやらしいねぇ。(苦笑)

問題なのは、それが実はイメージ(焙煎が浅いような気がする)であるのに、文字表現としては事実(そのお茶は焙煎が浅い)になってしまう事なのである。あ〜、やっちゃったよ!である。
という訳で、今後は主観的で誠実な表現に努めようと思う。

そう言うことを色々反省しながら、嗜好品を主観で評価する事と蘊蓄の危うい関係について考えたりする。
結局日本で個人の趣味でちまちまお茶飲んでる限り、岩韵とか回香とか本当の意味で理解するのは無理なのではないか?とか。勘違いとか、思い込みとか。
ほんに、言葉は難しい。

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中国茶」カテゴリの記事

Comments

本年もヨロシクです。

無理に教室で教えてもらった言葉とか、試飲してるときに言われたことをそのまま使うのは怖いと思います。わかんなくても恥ではないのに、わかったフリをしてしまうことがマズイ。
「ん〜〜わかんないっ」って正直に言うのって勇気がいるのですね。ワタシも肝に銘じます。

Posted by: しながわ | 2007.01.07 at 11:07 AM

どもども。こちらこそ、ヨロシクです。

分かってるつもりって意外に多くて、心当たりを考えるとドキッとしますね。
>>「ん〜〜わかんないっ」って正直に言うのって勇気がいるのですね。
というか、自分の言葉で語ることの勇気かなぁと思います。
私も肝に銘じますが、どこまでやれるか自分でも疑問だったり。(苦笑)

Posted by: | 2007.01.08 at 11:31 PM

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