ル・コルビュジエ展:建築とアート、その創造の軌跡
“扉”
今日は森美術館に『ル・コルビュジエ展:建築とアート、その創造の軌跡』を観に行って来た。
彼の描いた絵画、彫刻、設計図、模型、実寸大で再現されたメゾネットやアトリエなど、非常に興味深い展覧会。
コルビュジエと言えばロンシャンの礼拝堂だが、正面からの写真しか見た事が無かった。今回、これの模型を見た瞬間、屋根の傾斜に心掴まれた。なだらかにカーブを描いて一点に収束する屋根、その一点には雨樋がついている。この合理性とカーブの心地良さが好きだ。
あと、モデュロールという尺度の面白さ。実寸大で再現されたマルセイユ・ユニテのメゾネットの形体の面白さ、彼のアトリエの硝子の作り、棚の作り、そういうものを体感出来るとは思っても見なかったので、嬉しい。こんなメゾネット、住んでみたいと思う。
あと、其処此処にある映像での解説が面白い。CGというのは、こういう時に有用なんだなとしみじみ思う。カッシーナのLC1やLC3やLC4に座って、ゆったり映像を見られるとは贅沢!LC1、良い椅子だ。
一方、絵の方は私は余り興味が持てなかった。キュビズムっぽいのは苦手。彫刻は面白いと感じたので、この人は立体の人なんだなぁと勝手に納得。
都市計画、非常に面白いと思うが、『300万人の現代都市』には私は住みたくないなぁ。理屈は分かるのだけれど、どうも人工的に過ぎて私は受け付けない。
心行くまで見て回って、2時間超え。
会場内が冷房の効き過ぎで寒かったのが、ちょと辛かったけれど、いやはや、満足。
面白かったですわ。
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