立川志の輔の独演会『ひとり大劇場』
“これはオッケー?”
初めて生で志の輔さんの落語を聞いて来ました。
国立劇場での独演会「ひとり大劇場」。
とても長い演目だったけれど、あっという間に感じられました。すごいな。
しかし、1500人のお客さんが笑う為に集まってるって、なんか壮観。
笑いへの期待感と、笑うぞ!と身構えてる感じが恐ろしいくらいでした。
1つめ、大好きな新作落語、「バールの様なもの」。枕から面白いし、やっぱりあの終わり方がとても好き。普段聞き流している言葉の曖昧さを捕まえるのは、言葉のプロならではなのだろう。
2つめ、古典落語「妾馬」(「八五郎出世」?)。落語はよく知らないので調べてみたら、2つタイトルがあるのか?「八五郎出世せず」という説も?まぁ、それは置いといて。良い気持ちで酒を飲む八五郎の雰囲気と酔っぱらい具合は、見てる方も気持ち良い。しっかりツッコミ田中三太夫やおっとりしたお殿様の個性が、八五郎を余計引き立たせてる感じ。ただ、人情物としてはすこ〜し物足りない気が。って、これは人情物じゃないのか?分からんけど。
3つめ、おそらく誰も聞いた事がない円朝の落語「政談月の鏡」。国立劇場を使う理由はこれだったのか〜!というちょっと吃驚する趣向があり、莫迦で好きだ。確かに落語でサスペンス。でも、これはもう落語とは言えないと思う。志の輔さん本人が「面白くない」と断った上で話してらしたのを面白いと思える時点で志の輔さんのやり方が上手いのだとは思うし、話(ストーリー)としては面白かったし、楽しかったしけれど、噺(落語)ではないと感じてしまった。確かに、“落語のようなもの”。
と、色々書いているけど、ものすごく楽しくて笑って来たのです。
面白かった!!落語ももっと聞いてみたいな〜。
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