三遊亭白鳥独演会「白鳥アドベンチャー」〜江戸時代〜
“白鳥繋がり”
先週、博品館劇場で行われた三遊亭白鳥独演会「白鳥アドベンチャー」〜江戸時代〜を聴きに行ってきました。
江戸時代と銘打っているからには、古典かと思いきや、流石に白鳥さん。
一筋縄では見せません。
演目は「大山椒魚の恩返し」、「ねずみ 〜萩の月の由来〜」。中入り後、のいる・こいる師匠の漫才を挿んで「明烏」の豪華3本立。
「ねずみ」も「明烏」も本歌の大筋は踏まえつつ、この展開はどうよ?の入念な作り込み。
「ねずみ」は、枕とサゲへの伏線の張り方の巧妙さに思わず感嘆の声。ちょっと危険なネズミの国遊びも好きだなぁ。
「明烏」、ブラック若旦那にノリのいい花魁、騙し騙されの訳分かんない乱痴気騒ぎ、某英国人ネタの力技、まさに白鳥さんにしか出来ない「明烏」としか言いようがない。でもサゲは意外におとなしめですっきりさっぱり。
こういうのって、元の噺を知っているからこその先の見えなさ加減が堪らないのですよ。
まるでビッグサンダーマウンテン(笑)に乗っているような疾走感と、次に何が来るかというワクワク感を大いに堪能してまいりました。いやはや笑い過ぎて涙出たもの。参った。
あと、昭和のいる・こいる師匠の漫才が私は異様にハマってしまい、大笑い。
滑舌の良いハイスピードしゃべくりとベタなネタのキレの良さは、やはり“芸”なのだなとしみじみ。
兎にも角にも、技術に笑わされる心地良さをタップリ味わえたひと時でした。
ホントに気持ちいい笑いをもらえるって、幸せですわ。
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