物語が、始まる
高田聖子さんの舞台、月影番外地『物語が、始まる』を観てきた。
雛型(人外のもの)と女と男の歪な恋情の物語。不条理劇的要素も含みつつ、淡々としたストレートプレイ。
3人の“欠落を抱えた”もの達の物語、、なのかな。
人外のものであり愛した人にだけ性的不能の三郎。辻さんの可愛らしさが雛型の生々しさを不思議に消して、正に雛形っぽいのがスゴいな。
OL16年目の子供を育てたことも舅の介護もしたこともないゆき子。聖子さんのどろっとした女の生々しい感じが辻さんと対照的で、それ故の普遍性みたいな物が女だなぁと。
象牙の塔の住人でゆらゆらしながら完璧を演じる本城さん。加藤さんの大人だけれど、大人でいようとし過ぎて歪んだ感じが好き。目が寄ってる感じ。辻さんを膝に乗せるシーンがとても可愛い。
それぞれに欠けたもの、それぞれの欲するもの、得たもの、オーソドックスな回答だが、これはこれで好きだ。
余談だが、客席に吉田メタルさん、粟根さん、木野花さんを、会場外で池田成志さんをお見かけした。目の保養〜♪
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