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対決—巨匠たちの日本美術

“唐獅子絵葉書と目録”
B1288
 
対決—巨匠たちの日本美術」を観て来た。
基本的に「対決」と言う形が気に食わないし、あまり展示が多方面にわたると集中できない性質なので観に行く気はなかったのだが、あちこちで薦められて鑑賞。
良いものも結構あったので満足。好みでないものは軽く素通りで観て回ったら、2周しても1時間半ほどで終ってしまった。
好きなのは、応挙の『猛虎図屏風』、蕭白『唐獅子図』、宗達『槇檜図屏風』など。
 
余談だが、メモ用の鉛筆を忘れ苦肉の策でアイブロウでメモを取った。“意外に書ける”とガツガツ書いたが、帰ってから見ると太すぎて自分の字なのに所々読めない。間抜けな話、どっとはらい。
 
一応、一通り感想。

運慶vs快慶
小さいのでパス
 
雪舟vs雪村
雪舟の慧可断臂図、背景の大胆な線の強さと前景の細やかさが目を引く。雪村は、呂洞賓図が印象的かな。
 
永徳vs等伯
永徳の金で黒を照らす華やかさは流石。昨年の京博行きたかったなぁ。松に叭叭鳥の黒のもけもけとした存在感に目が行く。等伯は、なんと言っても松林図屏風。近くで見ると一見荒々しいほどの乱雑な筆づかいなのに、ふっと離れて見たときの恐ろしいほどの静謐に胸つかまれる。深い霧に包まれた静けさが痛いほどの空間。ちょうど、長次郎の時雨の辺りから見るといい感じ。
 
長次郎vs光悦
今回はパス
 
宗達vs光琳
出光で風神雷神図屏風の比較を見たときから印象は変わらない。光琳はいい弟子だと思う。宗達の狗子図に奈良美智を連想。槇檜図屏風がたまらなく好き。余白の多さ故の中央の緻密さの緊迫感があり、それでいて「影法師」の手法によるはかなさが同居する不思議な空間。なんとも言えない。
 
仁清vs乾山
うーん パス
 
円空vs木喰
備忘のメモに「木喰の自身像ムカつく」と書いているのが笑える。円空は、もっと面に目鼻が付いたようなガツッとしたのが好みなので、少し不完全燃焼。
 
大雅vs蕪村
興味なし パス
 
若冲vs蕭白
今回は蕭白との再会が主目的だったのだが、やっぱり凄いな。群仙図屏風は、自分の記憶よりも更に鮮やかで、更に緻密で、更に気狂い染みている。圧巻。そして、なんと言っても唐獅子図。この大きさでこの大胆さで、この緻密さに震える。鋭角的な描線で柔らかな肉が描かれ、がっつりした線が一歩引いてみると非常な緻密さを持つ構成に惚れ惚れ。凄く格好いいのに表情の愛くるしいアンバランスが又、たまらない。若冲もいいんだけれど、一息のラインの美しいタイプの画(プライス・コレクションの「鶴図屏風」とか)が来てたら蕭白とのバランス取れただろうにと、残念に思う。石灯籠屏風は、何度見ても印象派を連想する。
 
応挙vs芦雪
応挙の猛虎図屏風、流し目受け口の猫!左から3匹目のまるもふ豹柄がたまらなく可愛い。金比羅さんの屏風とは全く違った可愛さ。あちらは子犬で、こちらは猫がモデルではないだろうか。芦雪の虎図襖は、6面全部揃った余白を楽しむ状態で見られたら、もっと素敵だったろうに。残念。
 
歌麿vs写楽
素敵だが今更なので今回は パス
 
鉄斎vs大観
興味なし パス

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五右衛門ロック 雑考

B1277
 
この夏の劇団☆新感線公演『五右衛門ロック』が好きだ。
もう、どれだけ好きかと言うと、毎日エンドレスでサントラ聞きまくったり、ちょうど帰省の時って大阪公演やってるよな〜とチラと考えてしまうくらい好きだ。多分、ゲキ×シネでやったら映画館通うくらい。
 
観劇日の感想は興奮し過ぎて譫言みたいなもの垂れ流しているので、備忘録も兼ねて少し真面目に感想&雑考。
今日は東京公演の楽日だな〜。
そして聖子さんのお誕生日!(おめでとうございます!)
 
以下、ネタばれ含む感想&雑考。

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徒然

“ミント・グリーン”
B1276
 
■暑い夏には爽やかな酒。というわけで、この時期によく作ってもらうのは、ジン・ベースのモヒート。Bar歯車でお願いすれば毎回微妙にアレンジの違うものが出て来て、毎回楽しい。信頼出来るお店でしか、出来ないオーダー。
 
■実はオリジナルのモヒートは飲んだことがない。(笑)
 
■夫の誕生日プレゼントは、本人のリクエストにより任天堂Wii。一緒にハマって、ン年振りにバイオハザード4をEasyでやっている。どのくらい久しぶりかと言うと、バイオハザード1(PSの頃)以来。1は、常に入ってすぐの1階で死ぬくらい下手だった。コントローラー苦手だったからだけれど、Wiiのは直感的に使えるからやり易くていいな。
 
■備忘:「HOT FUZZ」シネマGAGAの方は無理そうなので、8/9からのシネ・アミューズ イーストで観よう。
 
■GX200は、本当に良いカメラ。撮り過ぎて、データの整理が出来ていない。嬉しい悲鳴。
 
■某サイト様で「五右衛門ロック、チケット代の1万円分は森山未来」という一文に爆笑。うん、私も最初そんな感じだった。(笑)いや、みんな好きなんだけど、あまりに王子過ぎてね。<未来君

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五右衛門ロック 2回目!

“幟ってカッコいいね”
B1275
 
生まれて始めて、同じ舞台を2回観に行ってしまいましたよ。
今日は池鉄が観に来てました、生池鉄、生池鉄、生池鉄、かっこいい!
まぁ、それは置いといて。
 
舞台は生ものっての、本当だなぁと体感。
前回は幕開いて3日目、今回は楽まで後5日、これほど化けるとは思わなかった。
回を重ねる毎に積み上がって形作られていく目に見えないもの、脂が乗ってくるってこういうことを言うんだろうな。歯車がギッチリかっちり噛み合って、物凄くスムーズに回っている様な。
ストーリも科白もほとんど変わっていないが細かい修正はいっぱいあって、何より役者さんの息の合い具合、ハマり具合が断然違う。
なかでも一番化けたのは、予想通り江口さん。見事に劇団☆新感線にハマっていらした。
もう本当に観に行ってよかったよ、2回目。
2度目の余裕で色んな所に目が行くので細かいネタも確認出来たし、物販のCDも買えたし。
勿論、いまのBGMは『GOEMON-ROCK』!
 
以下、ネタバレ含む感想。

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旅のお供に犬ころ連れて

“わんこ尽くし”
B1273

 
奇しくも友人がこんな記事を書いているのだが、昨年辺りから私も手拭い愛用者。
タオル代わりに、ハンカチ代わりに、日除けに、etc. 
色々と便利で嵩張らない。
 
愛用は、この東京国立博物館オリジナル手拭い。
応挙の朝顔狗子図をデザイン化したものなのだけれど、もうコレが可愛い可愛い。
紺地に白抜きというのが、また夏っぽくていい。
 
で、これを犬印鞄製作所のヒップバッグに放り込んで出かけるのが、最近のお出かけスタイル。
見た目より容量大きいこの鞄、財布、ポーチ、傘、カーディガン、iPod、カメラ、日焼け止め、ポケットに定期と携帯、何でも詰め込んでいく。
しかも、両手が空くから撮影にはもってこい。
 
この連休の旅行でも、大活躍。今後とも活躍の予定。
犬ころたちとの散歩は続く。そんな感じ。

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標高2000m!

標高2000m!

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山猫軒のランチ@東京都 阿佐ヶ谷

“メニューをどうぞ”
B1268
 
先日、tearecipeさんおさっちと一緒にランチをいただいた山猫軒
グリーンカーテンの涼し気な、不思議なビルの上にあるレストランです。
とりあえず、野菜がとても美味しいです。いや、他も美味しいんですけれど。
今度は、旦那と行こうと思います。
 
“サラダ”
B1269
  
まずはサラダ『パルマ産生ハムとフレッシュマンゴーとルッコラのサラダ』。
マンゴーと生ハムがお目当てだったのに、予想外にルッコラが一番インパクト大。
素晴らしい香りとフレッシュな味わいに夢中。
 
“メイン”
B1270
 
メインは『仏産ホロホロ鳥ロースト アンチョビバターソース』。
ニンニクとアンチョビの塩がしっかり効いて、クセがなく美味。
ホロホロ鳥は、やっぱりホロホロ鳴くらしい
 
“デザート”
B1271
 
『桃のアリュメットパイ フランボワーズのソルベ添え』
パイの間に挟んだクリームも、ほんのり桃風味。
チョコと桃って意外だけれど、合う。
 
以下、人様のデザート(笑)
 
“バナナのパンナコッタ”
B1272
 
“チョコレートのブリュレ”
B1274
 
ところで、今回の画像、全てGX200で撮影のものです。
補正・トリミング一切無しで、これって嬉しいな♪

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徒然

“西荻にて”
B1267
 
京極夏彦の「魍魎の匣」が、今度は何とアニメ化!キャラクターデザインがCLAMPというのは、ちょっとヤダなぁ。。。榎さんが気持ち悪い。。。(泣)
 
■電車の窓から外を眺めていると、マンションのベランダにパンツ一丁の男性(老いも若きも)を複数目撃してしまう。暑くなったからだな。や、貴方には家でも公共機関から見えてます。。。せめてズボンはいて下さい、プリーズ。
 
■山猫軒の記事は別途書く予定。
 
■ちょっと格好良いブログパーツを付けてみた。「対決-巨匠たちの日本美術」は見に行かなくて良いかと思ってたんだけど、友人の強い勧めもありやっぱり行こうかなと。久しぶりに蕭白を観るが楽しみ。
 
■さて、連休は避暑の予定。雨振らないといいな。勿論、GX200と一緒にお出かけです。

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昨日のワンコ 昨日のにゃんこ

“暑いの〜”
B1265

おさっちと同じ被写体とは思えないワンコとにゃんこ。(笑)
猫に愛が偏り過ぎ。でも、このワンコのダレた感じも愛おしいのですよ、多分。
 
“レタス”
B1266

tearecipeさんのところに撮影風景を撮っていただいている、西荻ポルカはマメシボリに♪

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美味GX200使用感想

“全ての画像はクリックで拡大します”
B1260
 
今日はお友達と山猫軒でランチ後、西荻散策の美味しいもの&撮影の会。
お二方がNikonデジタル一眼を持っていらっしゃる中、自分はNikon放置のRICOH選択。(笑)
沢山撮影しましたが、本当に使い易くて良いコンデジだとしみじみ思いました。
実際、ここまで有能とは吃驚です。 
 
この記事の画像の加工は、サイン入れたのとサイズ変更のみです。
うん、ホントに好きです。このカメラ。
 
“近め”
B1261
 
特に接写にはこだわらないのですが綺麗に越したことはないですし、ピントのレスポンスが早くて正確なのはありがたいです。
後、デジタル水準器はやはり秀逸。水平とるの下手なので、嬉しい機能です。
おさちゃんが、GR DEGITALを持ってたので見せてもらったのですが、RAWデータの書き込みの早さの進歩には驚きます。JPEGと同じくらい早い。連写は試してないので、また今度。
 
“試行錯誤”
B1262
 
撮影中にWB補正が出来ること、及びホワイトバランスを詳細設定で非常に細かく段階的に出来ること、この辺は非常に使い勝手がある機能。露出固定出来るのも便利。
日向と日陰の両方が画面に入る時、白飛びせず黒潰れしない画像が簡便に撮れるコンデジって、すごいなと。秀逸。
 
“露出位置”
B1263
 
後、以下は今日の画像ではないのだけれど、Bar歯車での一枚。
これほど肉眼視した状態に近い画像は、初めて撮れました。
これも、黒が潰れていないのですよね。。。恐るべし、GX200。
 
“闇に溶ける”
B1264


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五右衛門ロック@新感線☆RX

“チロル売ってた”(GX 200アスペクト比1:1画像)
B1259

本日、新宿コマ劇場で上演中のSHINKANSEN☆RX『五右衛門ロック』を観てきました。久々の中島かずき脚本、いのうえひでのり演出、古田新太主演という、将にこれぞ劇団☆新感線!という舞台。
歌って踊って、殺陣やって、ホロリとさせて、バカやって。
しかも、今回は新宿コマ劇場という場所もあって、いのうえさん言うところの大衆演劇の香りもぷんぷんするし、歌詞が森雪之丞さんということもあって昭和歌謡の匂いもあり、にゃ〜、もう楽しい楽しい。
もう一回見に行きたいな、と思うくらい。チケット代が、もう少し大衆演劇に近ければな。
 
ネタバレありの感想は、以下に。
えらいこと長いですよ。

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物欲降臨

“とりあえず”
B1258

7/4発売のRIXCOH GX200を購入。
昨年からコンデジ欲しいと思っていながら、なかなか琴線に触れるものがなかったので見送っていたのですが、遂にここに着て新発売のこのヒトの虜になり即決。
当初はもうちょっと下位機種(R8)を買うつもりだったのだけれど、触り倒して、説明聞きまくって、値切り倒して(笑)、後悔はありません。
撮影時にホワイトバランス補正出来るとか、電子水準器とか、いやはや〜。
この夏はバーゲンも、このコの為に我慢!
 
購入から毎日持ち歩いて、いじり倒しています。
もう、楽しくて楽しくて、たまりません。
日曜に撮影会の予定なので、詳細はその結果とともに。

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インディ・ジョーンズ クリスタル・スカルの王国

“それは博物館のものだ”
B1257
 
インディ・ジョーンズシリーズは、私の映画好きの原点のひとつであるので思い入れは深い。
なので、今回の「インディ・ジョーンズ クリスタル・スカルの王国」の公開が決まった時は、とりあえず前売りを買いに走ってしまった。
 
しかし、こないだの「パイレーツ・オブ・カリビアン ワールド・エンド」の時の教訓もあるので、一切の期待を捨て『これは超娯楽大作だ!』と自分に言い聞かせて観賞。
うん、正解。
普通の超も大もつかない「娯楽作品」として、楽しかった~。
この19年でSFXもVFXも驚くほどに進化してしまったのだから、仕方ないよね。
 
結論としては、やっぱり、インディは1と3が好き。(特に3)
4はDVDは買わなくていいや。
  
以下、文句多めのネタばれ。

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徒然

K.K.P.「トライアンフ」のプレオーダー外れた。一般は更に難しいだろうな、、、本多劇場小さいし。大人計画の「女教師は二度抱かれた」も取れなかったし、ちょっと凹む。
 
■だがしかし、来週は待ちに待った劇団☆新感線の『五右衛門ロック』観劇予定なので、単純に復活。楽しみ。
 
■新感線と言えば、中島かずきさんの小説「髑髏城の七人」が文庫化。喜んで買ってみたのだが、隆慶一郎にインスパイアされまくっていて、読んでいる方がかなり恥ずかしい。うん、「髑髏城」は舞台だけでいいや。
 
■石田衣良の新聞連載小説「チッチと子」が、出版業界の内情暴露みたいで、小説としては微妙だが別の意味で興味深い。
 
ドラマ「ここはグリーンウッド」の第一回、ちょろっと見てみた。すかちゃんのお兄さんは好きだな、光流先輩は悪くない、やっぱり問題は瞬か。あと古沢先輩が微妙。渡辺の“グリとグラの焼いたパンケーキのような笑顔”はどうなるのだろうか。。。むぅ、様子見。
 
■ゾーリンゲンの毛抜きが素晴らしい使い心地。小鼻の細かい毛までつかめる。流石、ゾーリンゲン。昔から清少納言も言っている、「ありがたきもの (中略) 毛のよく抜くる銀(しろかね)の毛抜き」ってね。今も昔も女子は大変。現代には存在するので、助かるのだが。
 
■北海道土産にもらった、六花亭のチョコマロンが美味しかった。マルセイバターサンドに次ぐお気に入り。ちょっと上等なエンゼルパイみたい。チョコが美味い、チョコが。

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08碧螺春精製の記録

折角愛子さんにTBしてもらったので、いろいろこの春の作業画像を。
下の画像は、この日(うちのBlogだとこの日)の作業中に撮ったもの。
細かい作業中なので、目がショボショボでまともな画像があまりないのだけれど、一応の記録ということで、すんません。
 
シェンピンバン(漢字が分かんない、愛子さんヘルプっ!)の上に広げた碧螺春。
これをピンセットで選り分け。産毛舞う中、文字通り目をさらのようにして。
 
B1256
 
で、選り分けたものが下の画像。
前回の07花茶の時は比較がなかったので、今回は教訓を生かして比較に一円玉を置いてみました。
産毛は、作業してると自然に落ちるのでそれを山にしてみただけで、これは入ってていいもの。
後は根気で見つけます。
何人もの人が、何回も目を通して繰り返し篩いにかけていくのです。
 
“クリックで原寸”
B1255


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