« 徒然 | Main | 対決—巨匠たちの日本美術 »

五右衛門ロック 雑考

B1277
 
この夏の劇団☆新感線公演『五右衛門ロック』が好きだ。
もう、どれだけ好きかと言うと、毎日エンドレスでサントラ聞きまくったり、ちょうど帰省の時って大阪公演やってるよな〜とチラと考えてしまうくらい好きだ。多分、ゲキ×シネでやったら映画館通うくらい。
 
観劇日の感想は興奮し過ぎて譫言みたいなもの垂れ流しているので、備忘録も兼ねて少し真面目に感想&雑考。
今日は東京公演の楽日だな〜。
そして聖子さんのお誕生日!(おめでとうございます!)
 
以下、ネタばれ含む感想&雑考。

 今回の五右衛門ロックはRXと銘打ってはいるけれど、歌あり殺陣あり踊りありの、私の好きな90年代新感線的いのうえ歌舞伎の真っ直ぐ延長線上にあると思う。
で、なおかつ今までに無い新感線の舞台の形でもあると思う。
その際たるポイントは、古田さんがタイトルロールでありながら物語の中心にいないこと。
個々の登場人物の物語はクガイ(北大路さん)を軸に展開し、主演と主要客演との見せ場にあまり差がない。真の主役は北大路さんで、だからこその今回の配役だったのかなぁと考える。
同行した友人は「若き日のロージェノム(グレンラガン)の物語」と評していたが、確かにグレンラガンを経た上での中島さんの脚本だなと思う。
そして、「朧の森に棲む鬼」では掴みきれなかった悪の美学の、分かりやすい形へのスケールダウンかとも考える。
 
あと、左門次というポジションの純粋さ加減と、ペドロという立ち位置の生臭さ加減が今回すごく面白いなと。
特に左門次。ホッタル族とクガイとカルラとの繋ぎに必要なピュアな第三者。私の知ってる新感線キャラ中、左門次は最ピュアキャラかも?海千山千のメンバーの中で、この癒し系あほ丸出し愚直可愛い(誉めてる)役は、江口さんが見事にハマっている。
ペドロは、いつもなら右近さんの独壇場の怪しい外人キャラを滋英さんがノリノリで演じて悪者具合を中和しているけれど、多分この舞台で一番きちんとした悪役。この軽い悪さの微妙なリアルさが、左門次とのバランスになっているように思う。余談だけれど、じゅんさんマリさんの悪い夫婦も、可愛いのにきちんと腹黒い悪さがある所なんか、今回の特徴かなと。
あと、今回、五右衛門は特にバラバ国(じゅんさん、マリさん、未来君)、ホッタル族との接点がない。この二人がその繋ぎにもなっている点からも、意外に重要なキィパーソンなのかもしれない。
 
劇団員が縁の下の力持ちに徹しているのは寂しくもあるし、結局いのうえひでのりが演出すれば団員じゃなくても新感線になるのかという思いも(これは前からだが)あるけれど、マンネリの打破にはなっているからなぁ。。。

また思いついたら書き足します。
ちなみに1回目の感想はこちら、2回目の感想はこちらです。

|

« 徒然 | Main | 対決—巨匠たちの日本美術 »

演劇など」カテゴリの記事

Comments

恵さん、こんにちわー。

五右衛門ロック楽しいお祭りでしたね~。クガイ(慈悲深い暴君)には私もロージェノムを重ねましたよ。

華やかな物語の底に流れる生への諦念や時の無常。まさしくこれはかずき脚本による「いのうえ歌舞伎」でした。良いお芝居をみました。

ま、劇団員はいつもあんなもんなんで。インディさんが小道具たいへんで出演されなかったのがちょっと残念でした。

てなわけで私は大阪遠征してまいります~。

Posted by: nya | 2008.08.02 10:54 PM

nyaさん、こんばんは〜。
いや〜、五右衛門ロック本当に大盛り上がりの夏祭りでしたね!

>>華やかな物語の底に流れる生への諦念や時の無常。まさしくこれはかずき脚本による「いのうえ歌舞伎」でした。良いお芝居をみました。
もう、仰るとおりです。
古田さん、いのうえさん、中島さんの3人揃っての久々の新感線らしい新感線でした。

劇団員は、よしこさんや、かなこさんの出番が少なくて寂しかったのですよ。さんぼちゃんは日ネタ頑張ってらっしゃいましたね。

大阪遠征、羨ましいです。私も帰省の折に。。。と考えてしまいます。

Posted by: | 2008.08.03 10:12 PM

The comments to this entry are closed.

TrackBack


Listed below are links to weblogs that reference 五右衛門ロック 雑考:

» 「五右衛門ロック」東京千秋楽! [Nya's Manor]
灼熱の夏!新感線のアツい夏が終わっちゃう~(;-;)。7月6日のプレビューから1 [Read More]

Tracked on 2008.08.01 03:30 PM

« 徒然 | Main | 対決—巨匠たちの日本美術 »