インディ・ジョーンズ クリスタル・スカルの王国
“それは博物館のものだ”
インディ・ジョーンズシリーズは、私の映画好きの原点のひとつであるので思い入れは深い。
なので、今回の「インディ・ジョーンズ クリスタル・スカルの王国」の公開が決まった時は、とりあえず前売りを買いに走ってしまった。
しかし、こないだの「パイレーツ・オブ・カリビアン ワールド・エンド」の時の教訓もあるので、一切の期待を捨て『これは超娯楽大作だ!』と自分に言い聞かせて観賞。
うん、正解。
普通の超も大もつかない「娯楽作品」として、楽しかった~。
この19年でSFXもVFXも驚くほどに進化してしまったのだから、仕方ないよね。
結論としては、やっぱり、インディは1と3が好き。(特に3)
4はDVDは買わなくていいや。
以下、文句多めのネタばれ。
冒頭、インディ登場のお約束・シルエットに心震えるも、あまりのハリソン・フォードの老けっぷりに愕然。
前作から19年だもん、仕方ないよなぁ。
それでも、話が進むにつれ、きちんと老いたなりの貫禄と魅力を見せてくれるのは流石。
流砂の中でマリオンに子供の事を打ち明けられるシーン、エンディングの息子役のシャイラから帽子を取り上げてニヤリと笑うシーンなんかはとても好きだ。
そのハリソン・フォードの敵となるケイト・ブランシェットの電波ちゃんっぷりはえげつないが、なんか可愛らしいのでok。しかし、敵役としては少し物足りないかも。
シャイラ、トランスフォーマーの時より良くなってる、将来が楽しみ。若い世代がアクションを引き受ける構図は、上手いなと思う。ラスト、息子で続編という布石を一応張ったのだろうが、潔く此処で終った方が(本来なら3で終っておいた方が)良いだろうとは思うのだが。
思うに、インディ・ジョーンズシリーズは謎解きと冒険の組み合わせのいわゆるRPG的楽しみの映画だったと思うのだが、今回は謎解き要素が皆無に等しい。
オックスがいるとは言え、調査もせず行き当たりばったりで遺跡に乗り込む姿には、違和感を感じて仕方がない。
で、その対象がまた地球外生命体ときたもんだ。なんかそれも、インディの相手として違う気がするのだ。
同じトンデモでも、ムー大陸なら許せるけどロズウェルはちょっと。。。。と言う感じ。
これが19年待ってゴーサインを出したシナリオなのかと首を傾げざるを得ない。
それと、冒頭シーンのグランドゼロは明らかにやり過ぎ。
過去作品だと大玉ゴロゴロ(レイダース)や上海脱出(魔宮の伝説)、リバーによる子供時代(最期の聖戦)のようなワクワクを盛り上げる冒険的要素が見られないし、原爆ネタはブラック過ぎる。そして、どう考えてもあれで生きていられる訳がない。
あと、馬に乗らないインディなんて、、、寂しい。
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Comments
恵さん
私も先行で見ました。見終わったとき観客たちは
ほぼ無言での退場でした。先行を見に来る人たちは
私同様かなり期待していたはずです。しかし、何を
どう評価していいのかみんな戸惑っていたように
思います。
レイダースの時は先行オールナイトを見に行った、
帰りはテーマを口ずさみながら興奮して行進していた。
やはり今回は「私のインディーじゃない。」が正直な感想です。
でも 大好きなケイト・ブランシェットはよかった。
それから 大変な作業ご苦労様でした、次回ご褒美に
何をお持ちしましょうか?
Posted by: 三五郎 | 2008.07.08 11:37 PM
おお、三五郎さんもインディファンでいらっしゃいましたか!
私は、最後の聖戦を映画館で見ることが出来ましたが、やはりあの曲を鼻歌で歌いながら映画館から出てきた思い出があります。リバー・フェニックスのファンでもありましたし。
>>やはり今回は「私のインディーじゃない。」が正直な感想です。
全く仰るとおりです。。。哀しいですけれど。
ご褒美は、夜を徹してのインディ語りで。(笑)
Posted by: 恵 | 2008.07.10 11:32 PM